■「森のカフェ」で使用している木材について。
テーブルに椅子、店内の棚板から背板、店外のウッドデッキ、プレートに至るまで木材部分の9割以上は奈良県産の吉野スギと吉野ヒノキを使用しております。食材にこだわるのと同じ熱量で奈良の木にもこだわりました。
奈良県は県土の8割を森林が占めており、非常に緑が豊かな地域です。その緑豊かな理由が植林です。人工的に木を植える植林はおおよそ500年前に奈良県吉野地方で始まったとされています。古くは城郭や寺社仏閣にも奈良の木が使われ今日に至ります。
木は植えてから木材として使用できるようになるには少なくとも数十年は待たなくてはいけません。今、手に触れている木は私たちの祖父・曾祖父たちが植えた木を加工した物なのです。
そのような歴史と少しのロマンを感じ店内でくつろいでいただければ幸いです。また、店内で使用している家具類はすべて実際にご注文いただけます。お好みに合わせた家具もお作りできますので、「森のカフェ」スタッフまでお気軽にお問い合わせください。もちろん奈良の木で真心こめてつくります。

■割り箸を使う理由。
「森のカフェ」の割り箸もすべて奈良県産の木を使用しております。割り箸というと木の無駄遣いや環境破壊をイメージされる方もいらっしゃるかとは思いますが、割り箸とは木材の有効活用の最たるものなのです。木は山から切り出されたあとに使いやすいように加工されます。もともと丸い木を角材に製材いたしますので、使わない部分が出てきます。その部分を有効活用するために考え出されたのが割り箸なのです。
本来なら捨てられてしまう部分を活かすエコロジーな考え方です。豊かな森林を守るために行う間伐で切った木も割り箸の原材料として使用しています。切り出した木を余すところなく利用することで木が高く売れるようになります。そして収益が上がり、山を守り手入れをすることができるのです。結果として豊かな山を次の世代へと託すことに繋がるのです。
ちなみに割り箸にも様々な種類がございますが、当店は最高級の「らんちゅう」と呼ばれる割り箸を使用して皆様をおもてなしいたします。レジカウンターにも奈良の木を使用した印鑑入れやコースターなどを販売しております。吉野スギの美しい木目と豊かな香りをお楽しみください。

株式会社 RISING SUN

代表取締役 田中 優至